事件発生日:1994年1月27日
公電日付:1994年1月31日
公開日:2026年5月8日
発生場所:カザフスタン上空
公開元:国務省
文書の種類:PDF
アセットファイル名:国務省UAP通信2号、カザフスタン、1994年1月31日
出典:U.S. Department of War「State Department UAP Cable 2, Kazakhstan, January 31, 1994」 / dos-uap-d2-cable-2-kazakhstan-january-1994.pdf
2026年5月8日、米国の戦争省は「Presidential Unsealing and Reporting System for UAP Encounters(PURSUE)」Release 01の一部として、国務省のUAP関連公電を公開した。
今回の資料は「State Department UAP Cable 2, Kazakhstan, January 31, 1994」。日本語でいえば、「国務省UAP通信2号、カザフスタン、1994年1月31日」である。
この文書は、1994年1月31日に、タジキスタンのドゥシャンベにある米国大使館から、ワシントンD.C.の国務省へ送られた外交電報である。
件名は「TAJIK AIR PILOTS REPORT UNIDENTIFIED FLYING OBJECT」。つまり、「タジク航空のパイロットが未確認飛行物体を報告」である。
これは、かなり直球のUFO報告だ。
1994年1月27日、タジク航空のボーイング747SPがカザフスタン上空を飛行中、乗員たちは東の地平線の向こうから高速で接近する、非常に強い光を放つ物体を目撃した。
機体の高度は41,000フィート、つまり約12,500メートル。
目撃された物体はそれよりはるかに高い高度にあり、約40分間にわたり、円を描き、らせん状に回り、90度旋回するような動きを見せたと記録されている。
タジク航空747SPが遭遇した未確認飛行物体
公電によれば、報告したのはタジク航空の主任パイロット、米国人のエド・ローズと、彼の2人の米国人パイロット同僚である。
彼らは1994年1月29日、在ドゥシャンベ米国大使館に対し、1月27日にUFOに遭遇したと報告した。
遭遇時、彼らはボーイング747SPで、北緯45度、東経55度、カザフスタン上空を飛行していた。
機体の高度は41,000フィート、約12,500メートルだった。
これは大型旅客機としてもかなり高い巡航高度である。
しかし、彼らが見た物体は、それよりもはるかに高い高度にあるように見えた。
東の地平線から接近した“非常に強い光”
乗員たちが最初に目撃したのは、非常に強烈な明るさを持つ光だった。
その光は、東の地平線の彼方から、高速で接近してきた。
公電では「bright light of enormous intensity」、つまり「途方もない強度の明るい光」と表現されている。
夜間の観測だったため、乗員たちは物体そのものの形状を見分けることはできなかった。
しかし、光の動きは非常に印象的だった。
その物体は、円を描き、らせん状に動き、90度の旋回を行い、しかもそれらを高速かつ非常に高いGで行ったとされている。
つまり、単に空に明るい点が見えたという話ではない。
目撃者たちは、その物体が複雑な機動をしていたと報告している。
約40分間にわたる観測
この事例で特に注目すべきなのは、観測時間の長さである。
公電によれば、乗員たちはその物体を約40分間にわたって観測した。
一瞬の閃光や、数秒の流星ではない。
40分間、円を描き、らせんを描き、90度旋回するような光を見ていたという報告である。
このため、報告者たちは、単なる流星や通常の大気圏再突入とは違うものだと感じていた。
エド・ローズ船長は、ポケットサイズのオリンパスカメラで数枚の写真を撮影した。
公電には、その写真がうまく写っていれば、大使館と国務省のタジキスタン担当デスクにコピーを送る予定だと記されている。
ただし、この公開PDFには、その写真そのものは含まれていない。
“弾丸の飛翔写真”のように見えた
乗員たちは、物体の発する光について、かなり独特な表現をしている。
それは「bow wave(※直訳:船首波)」のようなものを伴っていた。
また、高速で飛ぶ弾丸の写真に似ていたという。
小さな物体そのものよりも、その後ろに大きな熱や光の波のようなものが見える、というイメージである。
この説明は、UFO報告としてかなり視覚的だ。
乗員たちは、物体自体の形状は暗くて見えないとしながらも、光の出方や周囲の見え方を、弾丸の高速写真にたとえている。
つまり、彼らの印象では、それは単なる点光源ではなく、前方に小さな核があり、後方に光や熱の波が引かれているように見えたのだろう。
100,000フィートの飛行機雲
さらに奇妙なのは、目撃から約45分後の記述である。
最初の目撃から約45分後、太陽が昇り始めたころ、彼らの航空機は、その物体が残した飛行機雲の下を飛んだ。
その時、機体は500ノット以上、つまり時速約926キロメートル以上で飛行していた。
ローズは、その飛行機雲の高度をおよそ100,000フィート、つまり約30,500メートルと推定した。
これは通常の航空機が飛ぶ高度よりはるかに高い。
彼は、そのような極端な高度では、通常の航空機が到達できたとしても、推進機構によって飛行機雲を作るには空気や水分が少なすぎると指摘している。
さらに、その飛行機雲の軌跡は、物体が行ったとされる機動、つまり円、らせんなどを反映していたという。
ここが、この報告のかなり強い部分である。
夜間に光を見ただけでなく、夜明け後に、その物体の機動を反映するような飛行機雲を見たとされている。
流星ではない、と乗員たちは強く否定
大使館側は、ひとつの可能性として、その物体が大気圏に突入し、地球の大気をかすめて跳ね返った流星ではないかと示唆した。
これは自然な確認である。
高高度で明るく光る物体が高速で移動するなら、流星や宇宙ゴミの再突入はまず考えるべき候補になる。
しかし、ローズと乗員たちは強く否定した。
彼らは、パンアメリカン航空で旅客機を飛ばしてきた長年の経験の中で、「流れ星」やその他の宇宙ゴミが大気圏に入る様子を何千回も見てきたと述べている。
そして、今回のものは流星とはまったく違った、と主張した。
この発言は、目撃者の経験値を示している。
もちろん、経験豊富なパイロットであっても誤認はありうる。
しかし、彼らが通常の流星や再突入現象をよく知ったうえで、それとは違うと感じたことは、この公電の中で重要な要素になっている。
「地球外で知的制御下にある」との見解
公電の3項では、ローズの見解がかなり踏み込んで記録されている。
物体の速度と機動性に基づき、ローズは、その物体は地球外のものであり、知的制御下にあるという意見を表明した。
乗員たちも、その見解を支持しているように見えたと記されている。
これは非常に強い表現である。
国務省公電の中に、「extraterrestrial and under intelligent control」、つまり「地球外で知的制御下にある」という目撃者の意見がそのまま記録されている。
ただし、ここは慎重に読む必要がある。
これは米国政府や国務省の結論ではない。
あくまで、報告者であるローズと乗員たちの見解として記録されている。
大使館のコメント:「我々には意見はない」
公電の最後は非常に短い。
「We have no opinion and report the above for what it may be worth.」
日本語にすれば、「我々には意見はなく、上記を参考までに報告する」という意味である。
在ドゥシャンベ米国大使館は、この報告について判断を下していない。
流星とも、軍事機密とも、地球外由来とも断定していない。
ただ、タジク航空の主任パイロットと米国人乗員たちがこう報告した、という事実を国務省へ伝えている。
この抑制されたコメントが、公電らしい。
報告は異様だ。
目撃者は経験豊富だ。
内容は非常に具体的だ。
しかし、公的には「我々には意見はない」。
この資料が面白い理由
今回の資料は、これまでの国務省UAP公電の中でも、かなりUFO目撃そのものに近い。
トルクメニスタンのUFO研究家公電は、市民社会とUFO団体の話だった。
ジョージア上空のUFO公電は、ロシア側の言い訳としてのUFOだった。
しかし、このカザフスタン公電は違う。
旅客機の乗員が高高度で未確認飛行物体を見た。
約40分間観測した。
高速で複雑な機動をした。
写真を撮った。
飛行機雲らしきものも見た。
流星ではないと主張した。
そして、地球外で知的制御下にあるという見解まで表明した。
もちろん、これだけで正体が分かるわけではない。
写真が公開されていない以上、外部から検証することも難しい。
しかし、国務省の公式電報に、ここまで詳細なパイロットUFO報告が記録されている点は非常に興味深い。
41,000フィートの空で起きた“未確認”
この報告の舞台は、地上ではない。
高度41,000フィート、約12,500メートルを飛ぶボーイング747SPのコックピットである。
そのさらに上、推定100,000フィート、約30,500メートル付近に、異様な軌跡を残す何かがいたと報告されている。
東の地平線から現れた強烈な光。
円を描き、らせんを描き、90度旋回する機動。
弾丸の高速写真のような光の波。
そして夜明けに見えた飛行機雲。
この資料は、答えを与えてくれない。
だが、1994年1月27日、カザフスタン上空で、経験豊富な航空機乗員たちが、通常の流星や航空機とは違うと感じる何かを見たことを記録している。
そして国務省は、それを「判断なし」でワシントンに報告した。
この余白が、UAP資料としての迫力を生んでいる。
全文翻訳
出典元ページの説明
この文書は、1994年1月31日にタジキスタンのドゥシャンベにある米国大使館からワシントンD.C.の国務長官宛てに送られた米国務省の外交電報である。
1994年1月27日、1人のタジキスタン人パイロットと3人のアメリカ人が、カザフスタン上空41,000フィート、つまり約12,500メートルを飛行中のボーイング747型機で、UAP(※未確認航空現象)に遭遇した。
物体は、非常に強い光で、東の地平線の彼方から非常に速い速度で、はるかに高い高度で接近してきた。
物体が90度旋回したり、らせん状に回転したり、高速で円を描くように機動したりする様子が数枚撮影された。
物体は飛行中に弾丸のように見えたと報告されている。
飛行機雲の目視推定高度は100,000フィート、つまり約30,500メートルで、これは通常の航空機が飛行機雲を残すには高すぎる高度である。
アセットファイル名:国務省UAP通信2号、カザフスタン、1994年1月31日
公開日:2026年5月8日
機関:国務省
事件発生日:1994年1月27日
事件発生場所:カザフスタン
文書の種類:PDF
国務省公電の基本情報
分類:非機密
MRN:94 DUSHANBE 259
日付:1994年1月31日 / 310000Z JAN 94
発信元:在ドゥシャンベ米国大使館
宛先:ワシントンD.C.、国務省、通常扱い。モスクワ米国大使館、タシケント、アシガバート、アルマトイ、北京、ビシュケク、CIA、DIAなどにも情報共有。
件名:タジク航空のパイロット、未確認飛行物体を報告
本文翻訳
1. タジク航空の主任パイロットである米国人エド・ローズと、彼の2人の米国人パイロット同僚は、1月29日、1月27日にボーイング747SPでカザフスタン上空を飛行中、UFOに遭遇したと報告した。
その時、彼らは北緯45度、東経55度、カザフスタン上空で、41,000フィート、つまり約12,500メートルを飛行していた。
彼らが最初に遭遇した物体は、途方もない強度の明るい光として見えた。
その物体は、東の地平線の彼方から、非常に速い速度で、彼ら自身の高度よりもはるかに高い高度から接近してきた。
彼らはその物体を約40分間観測した。
その間、物体は円を描き、らせん状に動き、90度旋回を行った。
その動きは高速で、非常に高いGがかかっているように見えた。
ローズ船長は、ポケットサイズのオリンパスカメラで数枚の写真を撮影した。
もし写真が写っていれば、そのコピーを大使館と、国務省のタジキスタン担当デスク、ローリー・テイラーへ送る予定である。
しばらくして、その物体は水平の高速進路に移り、地平線の向こうへ消えた。
2. 物体が観測された時は暗かったため、乗員たちはその形状を見分けることができなかった。
彼らは、その物体が放つ光について、「船首波」のようなものを持っていたと説明した。
また、それは飛行中の弾丸を高速撮影した写真に似ていたという。
つまり、非常に小さな物体が、その後ろにずっと大きな熱または光の波を残しているように見えた、ということである。
最初の目撃から約45分後、太陽が昇りつつある時、航空機はその物体が残した飛行機雲の下を飛んだ。
その時、飛行機は500ノット以上、つまり時速約926キロメートル以上で飛行していた。
ローズは、その飛行機雲の高度をおよそ100,000フィート、つまり約30,500メートルと推定した。
彼は、その極端な高度では、そこに到達できる通常の航空機があったとしても、その推進機構によって飛行機雲を作るには空気や水分が少なすぎると指摘した。
飛行機雲の経路は、その物体の機動、すなわち円、らせんなどを反映していた。
3. 我々が、その物体は大気圏に突入して地球の大気をかすめて跳ね返った流星だったのではないかと示唆したところ、ローズと乗員たちは、自分たちはパンアメリカン航空で旅客機を飛ばしてきた長年の中で、「流れ星」やその他の宇宙ゴミが大気圏に入る様子を何千回も見てきたと強く主張した。
彼らは、これは流星とはまったく違うと断言した。
その速度と機動性に基づき、ローズは、その物体は地球外のものであり、知的制御下にあるという意見を表明した。
乗員たちも、その意見を支持しているように見えた。
4. コメント:我々には意見はない。上記を、参考になるかもしれないものとして報告する。
署名:ESCUDERO
配布規則:アーカイブコピー
出典:U.S. Department of War「Presidential Unsealing and Reporting System for UAP Encounters(PURSUE)」Release 01、および「dos-uap-d2-cable-2-kazakhstan-january-1994.pdf」
